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お線香をお香の変わりに焚いてもいいですか?と聞かれたことがあります。
疲れた時や、眠る前のリラックスする為に使われている人も多いのかなと思います。
お線香とお香の違い
お線香とお香の違いってどのようにイメージしていますか?
お線香は仏壇に、お香と言えば部屋に焚くというイメージが強いのかと思います。
なので、仏壇で焚くものを部屋で焚いてもいいのかと思ってしまうのではないでしょうか?
お線香も普通のお香も作り方や材料は、ほぼ同じです。
たぶ粉・沈香・白檀・桂皮・丁子などが香料として使われます
もとは同じなのでお線香をお香のお代わりにしても大丈夫です。
そもそもお香の歴史は、もともとは紀元前エジプト文明のミイラづくりの防腐剤変わりから香りというのが使われてきたのですが、それがインドで仏教と結びつき中国をへて日本へ入って来たんです。
日本でもはじめは、仏事として防腐剤代り、浄化の意味もあり使われていたのですが、平安時代になり身だしなみや趣味趣向として広まっていったんですね。お線香は江戸時代ごろに作られたと言われています。
お香の種類
温めるタイプのお香・・・練香・印香
常温で香るタイプ・・・匂い香・塗香
直接火をつけるタイプ・・・線香・焼香・抹香・コーン型のお香
なのでお線香はお香という大きなカテゴリーの中の一つなんです。
・匂い線香
香木や香料を調合して作ったお線香で基材はたぶの木の皮です。香料が入っていますので香りを楽しんだり
お茶の席などでよく使用されています。一般の家庭でも使われることが多いです
原料は杉の葉の粉末で香料は使いません。今は主にお墓参り用に使われています。よく参拝客がお寺の前にある
香炉で煙を浴びて無病息災を願うあのお線香が杉線香です。
最近では煙の少ないお線香を求める人も多くなったので、炭をベースにした煙の少ないお線香も販売されています。
なんとなくお線香と言えば仏壇にあげるイメージが強いのかと思うのですが、最近ではお線香で香りの良いのがたくさん販売されています。
色もお線香と言えば緑・茶色系の色が多かったのですが、染色の技術が進み今はいろんな色があります。
また、色と香りを連想させるように桃の香りだったらピンク、ラベンダーの香りだったら薄紫、など香りもさまざまな種類があります。
今では合成香料等を使って桜やラベンダー、ローズなどさまざまな香りのお線香が販売されるようになりました。
また、天然の材料だけを使った高級なお線香もあります。これは焚いた時の香りがすばらしく豊かです。
なので自分の好きなお線香の香りをお香代わりに使っても全く問題ないかなと思います。
最近はよく線香タイプのお香を見かけます。お香立てもおしゃれなのが多いので、それでお線香をたくとインテリアにも素敵だなと思いながら見ています。
お線香は火をつけると煙が漂うのでそのゆらゆらと漂う煙を見ていると癒されます。
眼で見ても楽しめます。
焚き終わったあとの残り香もいいですね。
逆に仏壇に供える時に、お線香ならどんな香りでも仏壇用に使っていいのか?と聞かれたりしますが、それは故人の好きな香りを日常は焚いていいのだと思います。
ご家族の中にもともとのお線香の匂いが苦手という方もいらっしゃると思いますし。
香りが亡くなった方の食べものになるといいます。果物が好きだった方はその香りを、
お花が好きだったかたはお花の香りとか、それでいいのではないかと思います。
ただ法事や仏事の時は香木には、邪気を払い場を清める・浄化する作用があるので、その時は仏事用のお線香をおすすめします。
今は香りのいいお線香タイプのお香もたくさんあるので、お線香をお香の変わりに楽しんで使ってもらえたらなと思います。