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お香は好きだけれど種類がいろいろあって、よくわからないと言われることがあります。
私はお香の「香司」と呼ばれる資格を持っているので、
自分で「お線香」や「お財布香」になる「文香」お茶席などで用いられる「印香」や「錬り香」と様々なお香を作ります。
私も香司になったことで、より深くお香のことを知ることができました。
なので、あまり馴染みのない方だと匂いは好きだけれど、それがなんだかよくわからない・・・
と思う方も多いのではないかなと思います。
お香の選び方 まずは種類は何があるの?
・匂い袋
・お線香
・印香・練香
・塗香
名前だけは聞いたことがあるというのもあるのではないでしょうか?
お線香などは生活にとても深くかかわっているので身近な感じがすると思います。
そんなお香もいろいろと種類があります。
火を使わないお香なので持ち運べる
よく耳にするお香の名前と言えば 「匂い袋」。
「匂い袋」は知っている方も多いと思います。
よく京都などに行くとお土産屋さんに必ずあるというくらい「匂い袋」は有名です。
バックの中に入れて匂いを移したり、タンスの中に入れてもいいし、枕の中に入れてもいいです。
常温で香る「文香」
これは昔便箋などお手紙に香りを移して出していたようです。
最近ではこの「文香」をお財布に入れて「お財布香」として使用するのが有名になってます。
お財布の中を浄化して、お金さんに心地よくいてもらう金運アップの一つとして人気です。
また、名刺入れに入れて香りを移すのも人気です。
名刺を渡された人は香りで印象づけをされているので、そういえば・・・と思い出してもらいやすいのです。営業の方とかにおすすめです。あと人に多く会って名刺交換される方にはおすすめです。
火をつけるお香 お線香
あと、すごく馴染みのある「お線香」。これは、お香と言えばこれ!のような感じだと思います。
ご先祖様や、亡き人のご供養にたてる「お線香」、夏に使う「蚊取り線香」とか。
最近ではヨガの時の瞑想や、セッションの場の浄化などさまざまに使われているようです。
これはコーン型のお香が用いられることも多いです。
形もコーン型・スティックタイプのお香・渦巻き型とあり、コーン型は短時間で香りを広げたい時、
スティックタイプのお香は一定の強さで香りを放ちます。
渦巻き型は蚊取り線香のように長時間焚くことが出来ます。
お香を温めて使う 匂いを楽しみたい方用
お茶の席で使われる「練り香」や「印香」。
炭の上に灰をかぶせてその上においてじんわりと温めて香りを広げます。
煙が出ないので香りを楽しむという方にはこちらがおすすめです。
今は手柄に出来る電気香炉があるのでそちらを使うのもいいですね。
あとは私もお香に携わるまで知らなかったのですが、「塗香」という体に塗る粉状の物もあります。
もともとは、修行行者の体に塗って、身を清め邪気を近づけないために用いるお香です。
写経の前に手を清めるために使ったり、水で手を清められないときに心と体を清めるために使ったりします。
今は塗香を普通の香水のように体に塗る方も増えています。
またお寺などに行かれる方は、結構この「塗香」を塗られている方が多いです。
火をつけて薫お香
温めて薫るお香
着物に香りをうつしたり、部屋に香りを焚き染めたりと楽しむこともできます。
また、遥か平安時代には貴族の殿方が恋文に香りを移し、自分を印象付けるために使ったと言われています。
それほど、香りというのは印象に残るのでしょう。
この匂いはたしか・・・そうやって記憶をたどることの出来るお香ってすごいなと思います。
それぞれの特徴があるので、ご自身の目的に合わせると、
自分の好みや生活にぴったりのものが見つかると思います。