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お香と言えば「お線香」と連想されるくらい私達の生活に「お線香」は身近に感じます。
今ではお墓参りやお仏壇にお供えするものから、最近では香りの良い物が多くなってきたので部屋焚きとして利用されている人も多いのかなと思います。
私も最近は自分で作るのですが、お部屋で焚いています。やっぱりお香の香りは癒されます~。
お線香で時間を計る
ところで、このお線香で時間が計れるってご存じですか?
そうなんです。はかれるんです。これさえ知っていれば大体の時間が分かります。
それは・・・お線香の長さです。
それぞれの特徴を知っていないといけないのですが、昔の時計がない時代はお線香で時間を計っていました。
例えば、一番活用していたところとなれば、やはりお寺でしょうか。
禅宗の座禅を行う時間は線香で計っていました。今ではお線香は長い時間燃焼するのでお経などに合わせて30分ほどの長さの物が多いそうです。
また、仏教だけでなく昔は芸者さんの花代(料金)を線香1本の時間をもとに決めていました。
芸者さんが線香1本分お客さんを席を立たせることなく楽しませる事が出来るようになった時「1本立ちする」というのが「1本立ち」の由来だと言われています。
江戸時代からの落語に「たちぎれ線香」という話があり、好きだった芸者が亡くなってお線香をあげている若旦那の耳にひとりでに鳴り出した三味線の音がふっと消える。そのわけが「お線香がたちぎれたから」というお話です。
江戸時代など特に庶民にもお香というものが生活に広がっていたのだと思います。
今は独立する時に使われていますよね。私もしっかりと勉強して「華笑み香」認定香司として屋号をとり一本立ちするのを目標に頑張らないととあらためて思いました。
楽しく頑張る!ですけどね。
他にも寺小屋での時間やお線香何本分働いたかでお給料が計算されていたとも言われているようです。
お線香の長さ
お線香の長さですが
短寸・・・約14㎝の長さ。燃焼時間は20分~30分。
中寸・・・約18~21㎝の長さ。約40分ほどの燃焼時間です。
長寸・・・約25㎝~。約50分ほどの燃焼時間で主に寺院等で使用されています。
長尺・・・約35~。燃焼時間は2~4時間ほど。主に寺院等で使用されています。
それぞれの特徴を覚えていれば、お線香1本分このくらいの時間だな~と分かると思います。
なかなか1本燃え尽きるまでそこに留まる事はないでしょうが、供養時のお経をあげてる時間などお線香で計ってみるのも面白いかもしれません。